となりの席で友人が泣いている
都をどりの客席で、静かに、舞台を見つめながら。

4月1日、都をどり、開演1日目
私は、彼女にプレゼントしてもらって隣に座っていました。
彼女が泣いていた理由
彼女は、柳谷観音・楊谷寺の代表
そして10年間、ずっと願い続けてきた
「都をどりの演題に、うちのお寺が採用されたら」
その祈りが、今年、見事に本当に叶った。
目の前の舞台で、自分のお寺が演じられている。
『第四景 楊谷寺紫陽花花手水』
感慨深すぎて、言葉にならない。
そういう涙だったんだと思う。
演題に選ばれるということがどれほど稀なことか。
京都のものすごく有名なお寺でない限り、確率は、ないに等しいらしい。
10年間、願い続けて、それでも届くかどうかわからない世界。
それが叶う瞬間を、友人として隣で見れるなんて
私が「都をどり」を知ったのは去年のこと

京都出身でありながら、恥ずかしながら
都をどりに観に行ったのは、去年が初めてでした。
しかもそれも、不思議なご縁で、知り合いの方が「明日のチケットが1枚余っていて」と声をかけて下さり、プレゼントしてくれて

足を踏み入れたところから
私にとったら初めての世界観
この水色の柄のお着物が伝統であること

お茶席も面白いシステムで^^初体験でした

この世界のことが、私はとんと疎くてわからない。
演題に選ばれることがどれだけ特別なことなのか
正直なところ、私にはわかっていなかった。
でも隣で泣いている彼女を見て、その重さに、なんだかもらい泣きしてしまった。
48年後の再会
彼女と私は、小学校2年生のときの同級生だ。

放課後の、とてもとても小さな記憶。。。
何を話したか、どんな顔をしていたか、細部はもう霞のように薄れている。
でも確かに、自分の奥の奥に記憶はちゃんとあって
そこから約48年、不思議なほど繋がりは全くなかった。
お互いに地元の中学、高校で一緒だったはずなのに、なぜかクラスも違えば、クラブも違う、共通の友達も一人もいなかった
2年前、不思議なご縁を辿りに辿って、再会できて
(何かある!と予感を辿っていったら巡り会えた)
一目で気づいたわけではなく、話していくうちに。。。
その瞬間、二人とも大号泣だった。
自分でも驚いたことに、半世紀近く眠っていた記憶が、一気に溢れてくる感覚。
忘れたと思っていたものも、くっきり輪郭を取り戻すんだーと初めての経験をした。
そして、この2年間でお互い、なんとなく感じていることがある。
過去を話しをお互いにしていくと、何か、なんかだ不確かなんだけど
ご先祖様が引き合わせてくれた、という感覚が。
大人になった(人生後半に入ってる)2人は
お互いにないところを持っている相手
話すと何か動き出す
そういう不思議な間柄。
再会してからこの2年。
私も、足がすっかり遠のいていた生まれ故郷に、気づけば度々足を運ぶようになっていた。
和
伝統
彼女と再会したことで、自分の中の何かが、そっと動き始めた気がしている。
花手水というアイデアの、最初の人
今回、都をどりの演題にもなっている
「楊谷寺紫陽花花手水」
今、多くのお寺の手水舎に、花が飾られている あの「花手水」というアイデアを最初に思いついたのが、彼女だ。
京都・西山三山の一つ、柳谷観音楊谷寺。

眼病平癒の祈祷寺として古くから信仰を集め、空海も訪れたというお寺

花手水発祥の地として、紫陽花が有名でSNSで注目を集めるお寺なのです。

今やあらゆるメディアでたびたび取り上げられ、映画の撮影地にもなったり。
(そのエピソードも数々面白いのがあり♪)
この2年間、そばで見ていてよく思う。
彼女がやっていることは、「戦略」じゃない。
「あー、こうやって向こう側からやってくるんだ」
そういう感覚を、見事に見せてくれている。
1200年の歴史を持つ場所の重積を背負いながら
幼い頃より、いろんな苦労をしてきた彼女がそれを乗り越え
閑散としていたお寺を今、盛り返し
その場所に、若い人から高齢の方まで、たくさんの人が訪れている。
人との出逢いは本当に不思議
私たちの再会は、48年ぶりだった。
時間を超えて繋がっていくものがあるんだなあと
これからも、自分を動かすこんな出逢いが待っているんだろうな〜
と予感する春だった。
お茶席の手土産のお皿🥰
お団子柄💕

ここでみんなに癒されて欲しいと本気で思ってる
ぜひ、柳谷観音 楊谷寺さんを訪れてみてほしい
🩷今、可愛いレースお守りが大人気みたい
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都をどり
会期:2026年4月1日(水)〜4月30日(木)
会場:祇園甲部歌舞練場(京都市東山区)
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柳谷観音 楊谷寺 場所:京都府長岡京市・西山の山中



